阿弥陀如来立像について

  
  

阿弥陀如来立像について

  
 
世羅町指定重要文化財
木像阿弥陀如来立像 一躯
指定年月日 昭和五十九年(一九八四)五月十五日
合掌

阿弥陀如来立像について

阿弥陀如来立像は、寺伝によると今高野山城(甲山城)西麓せいろくにあった極楽所のご本尊で、甲山城主上原元祐こうざんじょうしゅうえはらもとすけが寄進したものとの記録があり、製作年代は平安時代後期と推定される。本像は木造玉眼添箔もくぞうぎょくがんしっぱくであるが、玉眼は後世の改変とみられている。像高95.6cm、定朝風じょうちょうふうの阿弥陀知来である。後世の修理により、木目などが定かではないが、尊容が秀れている。光背は細かな彫成の舟形光背ふながたこうはいである。 頭部の上部中央に大日如来像(金剛界)の化仏を配し、その下方左右に飛天を彫出している。 この化仏からもとは密教系の仏像であったことを物語っている。(監修及び文面提供:世羅町教育委員会)

令和の大修復以前は本堂内陣右余間みぎよまにご安置させていただいていましたが、現在は大田庄歴史館が期間限定展示物として仮安置下さっています(令和6年12月〜令和8年11月末予定)。門信徒会館完成後には、1階仏間にご安置させていただく予定です。